モンティ・ホール問題好きのホームページ    プライバシーポリシー

2017/01/24 10:42
初版 2016/04/15 20:27

TPPの正体
モンティ・ホール問題 好きの私ですが、TPPの正体について調べました


TPPの正体の要点

目くらまし

政府やマスコミはTPPを貿易や関税の協定だとしていますが、TPPの条項のうち 関税に関する部分はわずか2章で残りの章はグローバル資本に各国の議会や裁判所に優先する権限を与える内容ばかりだと言われています。
ノーベル経済学賞をとったスティグリッツ教授も2016年3月に安部首相にTPPは 「悪い」 条約だとアドバイスしましたが、そのことを政府もマスコミも国民に隠しています。
世界銀行の上級副総裁に選ばれたことのある同教授のこの提言からもTPPの正体が自由貿易協定でないことがわかります。
このようなグローバル資本に特権を与える内容の他に、人の越境移動の自由化に関する内容もあります。
つまりTPPが発効したらEUが経験したと同じような苦難をしょい込むことになるのです。

国民主権の侵害

一般的にTPPには次のような罠が仕掛けてあると言われています。

TPPを盾にとったグローバル資本が日本国を国際法廷に訴えることができる
国際法廷の裁定は国会や最高裁に優先する
その国際法廷はアメリカの息の掛かった世界銀行の組織である
裁定をくだすのがグローバル資本の息の掛かった弁護士
巨額の賠償や法律改正を求められることもある
一審制なので一回でアウト

これらの心配が杞憂だと言う人もいますが、TPPは何千ページもある条約なので、どうして杞憂だと言えるのか不思議です。
「特に投資条項が好ましくない。新しい差別をもたらし、より強い成長や環境保護等のための経済規制手段を制限する」 というスティグリッツ教授の意見に私は賛成です。

政府やマスコミは国民ではなくグローバル資本の方を向いている

安部首相の選挙公約は「TPPに反対」でした。 しかしなぜか今は 「安全を脅かすのであれば反対すると言ったまでだ」 と言い逃れしています。
仮に安部首相の言う通りだとしても、国会の承認を審議する前に 「どうして安全だと言えるのか」 国民に説明すべきだと思います。

オバマ大統領はグローバル資本の手先だった

2016/05/04 に驚くべきニュースが流れました。 オバマ大統領がTPPの早期承認を議会に求めたということです。 他党のトランプ候補のみならず、自党のクリントン候補やサンダース候補も、 つまり大統領選有力候補全員がTPPに反対しているにも関わらずです。
2016/05/04 にはさらに、 オバマ大統領がグローバル資本から多額の政治資金をあてがわれていたらしいことを、 自由気ままな地球人さんのブログの
"TPP - 自由気ままな地球人の今日も良い日な毎日・レッツゴー!"
というページで知りました。

直近の予想されるTPPの被害

ジェネリック医薬品が使えなくなることなどによる医療費の高騰
遺伝子組換え表示の禁止など食品の選択権の侵害
健康保険制度の破壊
自給率維持のためであっても農業保護ができない
その他・・・

長期に予想されるTPPの被害

防衛、水資源、年金、輸入食品の安全規格など、国民の健康、安全に関するすべての分野で、
日本国民がグローバル資本やグローバル企業の利益に反する法律や制度を持つ自由を奪われることが予想されます。

TPPを解説しているYouTubeの動画

参考資料:米国市民団体がTPP協定に警鐘を鳴らす(字幕) 20120614

動画を "TPP アメリカ市民団体" で検索すると出てきます。
まだ日本が交渉に参加する前のビデオです。
米国の市民団体 Pablic Citizens がTPPの草案を分析した結果に基づいて米国民に警鐘するビデオに日本語の字幕を付けたものです。米国を日本に置き換えながら見てください。
オバマ大統領や連邦議員たちに隠しながらで企業弁護士たちによって密室で草案の交渉が行われたらしいことがわかります。
そうやって出来上がった草案をまるのみしなければならない状態で日本が交渉に参加したと思うとゾッとします。

"TPP解説「苫米地英人」国家を企業が支配する時代に" というタイトルの動画

動画を "TPP とまべち" で検索すると出てきます。
TOKYO MX テレビの報道番組で苫米地先生が解説しているビデオです。 4年前の2012年の米国市民団体による解説とほぼ同じ内容なので、日本が肝心のISD条項について何も交渉してこなかったことがわかります。関税の交渉ばかりして国民の目を欺いているのでしょう。

TPPの正体に関してまとめたページ

"TPP-毒素条項" というタイトルのページ

"TPP 毒素" で検索すると出てきます。
金型通信社のホームページからリンクされている「TPP-毒素条項」というタイトルのページで、 コンパクトにまとまって読みやすいです。
"TPP 毒素" で検索すると 「毒素条項と呼ばれるものについてよく調べると危険な条項でないことがわかる」 という意見のページも出てくるので読み比べてもよいでしょう。

"大筋合意したTPP、そしてISD条項等|Thinking every day ..." というタイトルのページ

"TPP Thinking" で検索すると出てきます。
TPPに多少のメリットも感じている人が書いたページですが、全体のトーンは 「どちらかというとTPPは危険」 という意見であるように私には見えました。

官庁による公開ページ

TPP協定(訳文)

内閣官房のトップページから「トップページ > 政策課題 > TPP政府対策本部 > TPPの内容 > TPP協定(訳文)」の順でリンクされています。
一番肝心なISD条項については第9章に書かれています。私の目にはグローバル資本に特権を与える条項に見えます。