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ロシアンルーレット型モンティ・ホール問題は、当り扉が一つだけの通常のモンティ・ホール問題とは逆にハズレ扉の方が一つだけになっている。
ホストが開ける扉も、通常とは逆に挑戦者が選ばなかった残りの扉のうち当りの扉を開ける。
通常のモンティ・ホール問題
ロシアンルーレット型モンティ・ホール問題
ロシアンルーレット型では通常のモンティ・ホール問題とは逆に扉を変えない方が当る確率が高い。
その結果は次のようだったらしい。
この実験結果から何が言えるのか、私にはわからないが、ロシアンルーレット型の場合、日常的確率概念による判断でもそこそこ正しい選択ができるので、 9回の経験を積んだ後の 10回目になってもあまり進歩しないのだろう。
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2013/08/18 14:36:41
ロシアンルーレット型モンティ・ホール問題
ロシアンルーレット型のモンティ・ホール問題とは
Granberg, Donald (1996). にはロシアンルーレット型のモンティ・ホール問題を使った心理学実験の結果が紹介されている。ロシアンルーレット型モンティ・ホール問題は、当り扉が一つだけの通常のモンティ・ホール問題とは逆にハズレ扉の方が一つだけになっている。
ホストが開ける扉も、通常とは逆に挑戦者が選ばなかった残りの扉のうち当りの扉を開ける。
通常のモンティ・ホール問題
ロシアンルーレット型モンティ・ホール問題
ロシアンルーレット型では通常のモンティ・ホール問題とは逆に扉を変えない方が当る確率が高い。
実験結果
Granberg, Donald (1996). によると被験者に問題を出して被験者に扉を変えるかどうかを聞き、その結果が当りかハズレかを伝えるという課題を10回反復し、最高得点者に賞金を与えるというスタイルで実験を行っている。その結果は次のようだったらしい。
扉を変えた の割合 |
扉を変えた の割合 |
|
---|---|---|
通常の モンティ・ホール問題 |
8% | 58% |
モンティ・ホール問題 |
31% | 26% |
この実験結果から何が言えるのか、私にはわからないが、ロシアンルーレット型の場合、日常的確率概念による判断でもそこそこ正しい選択ができるので、 9回の経験を積んだ後の 10回目になってもあまり進歩しないのだろう。
参考文献
-
Granberg, Donald (1996).
"To Switch or Not to Switch". Appendix to vos Savant, Marilyn, The Power of Logical Thinking.
St. Martin's Press. ISBN 0-612-30463-3, (restricted online copy at Google Books).
ドナルド・グランバーグ著 「モンティ・ホール・ジレンマ ‐変えるべきか 変えざるべきか‐」
マリリン・ヴォス・サヴァント著 「気がつかなかった数学の罠 論理思考トレーニング法」東方雅美訳 中央経済社刊 (2002) の付録
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