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2017/01/05 9:00:58
初版 2017/01/05

標本の偏りによる錯覚

放送大学でとても面白い例を上げていたので、このページで紹介します。

標本の偏りによる統計判断のミス

母集団の要素が標本として平等に選ばれていないことを「標本の偏り」と言います。

日本語版Wikipediaの記事「偏り」 (2014年4月11日 (金) 07:50) には、例として1936年の米国大統領選の結果予想がとり上げられています。

Literary Digest誌が200万人の標本を調査して F.ルーズベルト が落選すると予想したが、標本が富裕層に偏っていたので予想を誤った。
一方、たった30万人の標本を調査したギャラップ社は F.ルーズベルト の当選を当てた。

放送大学で取り上げていた例

2017/1/3 の放送大学の授業で次のような面白い (というより私の関心を引く) 例を上げていました。

あるダイエット法を1年間続けた人たちにアンケート調査をしたら大きな割合で「効果あり」と評価していた。
このことからこのダイエット法は効果があると判断しがちである。
しかしよく考えてみると、1年間続けた人たちの標本には効果がないと感じてやめていった人たちが含まれていないので、標本として偏っている。
したがってこのアンケート調査だけからはこのダイエット法の効果を判断できない。

これは標本の偏りが因果関係の錯覚を引き起こす例だと思います。

ネットで検索したところ、私が見た授業は、2017/1/3の放送大学の授業「日本語リテラシー 第11回「考えるスキル(3):考えを導く方法」のようです。

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