トップページに戻る
目次に戻る
わかるモンティ・ホール問題
問題のとらえ方 で見たように、モンティ・ホール問題には、次の3つのとらえ方があります。
標準仮定 が成立しなくて扉の間に対象性がない場合、 例えば、当りの配置がどれかの扉に偏っていたり、ホストが開ける扉がどれかの扉に偏っていてりすると とらえ方①と②の答えが一致しないことがあります。
標準仮定 が成立しなくてホストが挑戦者が選んだ扉1 を開けたりハズレの扉 を開けたりする可能性がある場合、 とらえ方③とその他の答えが一致しないことがあります。
下のような図を見ると、標準仮定 の下で3つのとらえ方それぞれの答えが一致する理由がわかると思います。
とらえ方③から見て行きます。
とらえ方③
円グラフのような図で場合分けを図解すると下の図のようになります。
次にとらえ方②を見ます。
とらえ方②
扉1以外が当たりでも扉1が当たりでも、ホストは扉2か扉3を開けるので、「とらえ方②」の図は「とらえ方③」の図に一致します。
次にとらえ方①を見ます。
とらえ方①
ホストによるハズレ扉の開け方を見ると、 扉1が当たりのときの扉2と扉3の間に対称性があり、扉1以外が当たりのときの扉2と扉3の間にも対称性があるので、 「とらえ方②」の図を左右対称に分割すると「とらえ方①」の図になります。
確率の錯覚の仕方に進む
目次に戻る
トップページに戻る
2017/05/20 6:16:33
初版 2013/08/04
わかるモンティ・ホール問題
(わかるモンティホールジレンマ)
なぜ答えが一致するのか
2013/08/02 にこのページを追加しました。問題のとらえ方 で見たように、モンティ・ホール問題には、次の3つのとらえ方があります。
- とらえ方①
- ホストが開けた扉を特定して、残った二つの扉それぞれが当たりである確率を求めようとする
- とらえ方②
- ホストが開けた扉は特定せずに、どれかの扉を開けたことだけ確認して、挑戦者が選んだ扉が当たりである確率を求めようとする
- とらえ方③
- ホストがいずれかのハズレの扉を開けることは最初から決まっていることだとして、switch すると当たる確率を求めようとする
とらえ方①と②の答えが一致する理由
とらえ方①と②の答えが一致するのは、扉の間の対象性が理由となります。標準仮定 が成立しなくて扉の間に対象性がない場合、 例えば、当りの配置がどれかの扉に偏っていたり、ホストが開ける扉がどれかの扉に偏っていてりすると とらえ方①と②の答えが一致しないことがあります。
とらえ方②と③の答えが一致する理由
とらえ方②と③の答えが一致するのは、ホストが挑戦者が選んだ扉1 を開けたり、当りの扉を開けたりする可能性が0だからです。標準仮定 が成立しなくてホストが挑戦者が選んだ扉1 を開けたりハズレの扉 を開けたりする可能性がある場合、 とらえ方③とその他の答えが一致しないことがあります。
とらえ方①、②、③の答えが一致する理由の図解
2017/05/20 に一部訂正しました。)下のような図を見ると、標準仮定 の下で3つのとらえ方それぞれの答えが一致する理由がわかると思います。
とらえ方③から見て行きます。
とらえ方③
円グラフのような図で場合分けを図解すると下の図のようになります。
次にとらえ方②を見ます。
とらえ方②
扉1以外が当たりでも扉1が当たりでも、ホストは扉2か扉3を開けるので、「とらえ方②」の図は「とらえ方③」の図に一致します。
次にとらえ方①を見ます。
とらえ方①
ホストによるハズレ扉の開け方を見ると、 扉1が当たりのときの扉2と扉3の間に対称性があり、扉1以外が当たりのときの扉2と扉3の間にも対称性があるので、 「とらえ方②」の図を左右対称に分割すると「とらえ方①」の図になります。
確率の錯覚の仕方に進む
目次に戻る
トップページに戻る